1.サービス名
カケハシ「Pocket Musubi」
2.サービス概要

超高齢社会を迎え、日本の地域医療は大きな課題に直面しています。特に、増加の一途をたどる医療費や医療従事者の人手不足は、多くの自治体が抱える深刻な問題です。住み慣れた地域で、患者さんが安心して暮らせる医療体制をどう構築していくか。私たち株式会社カケハシは「日本の医療体験を、しなやかに。」をミッションに掲げ、薬局・薬剤師の「患者さんへの提供価値」を最大化することを通じ、持続可能性の高い医療システムの再構築に尽力しています。
なかでも自治体の皆様にご紹介したいのが、一人ひとりの処方に合わせて半自動的に患者さんをフォローアップするサービス「Pocket Musubi」です。LINEアプリを経由して、処方に基づいた質問を自動的に患者さんへ送信し、服薬期間中の問題を検知。業務負荷を抑えながら患者さんと薬剤師をつなぎます。

入院ありきではなく外来・在宅へと治療が移行しつつある中で、患者さんが適切な治療を自身で継続できるかどうかは重要課題です。しかし実際には、薬が飲めずに残ってしまったり、副作用が発生したりとさまざまな問題が発生しています。
「Pocket Musubi」を使えば、患者さん側は使い慣れたLINEを入り口に、服薬後の不安や体調変化を簡単に報告できます。薬剤師側は、処方薬のリスクに応じた自動質問の回答から、服薬期間中の問題を効率的に検出。緊急度が高い患者さんをいち早く見つけ出し、医師への連携を含めた適切なサポートを提供できます。これにより、限られたリソースで質の高い医療を実現し、医療費削減や地域全体の健康増進に貢献します。
3.自治体の対象者・課題
地域の健康づくり、医療体制のあり方をご検討の方に、ご興味を持っていただけることが多いです。
「Pocket Musubi」は、見過ごされがちな患者さんの不調を早期に発見。薬局を「薬を受け取る場所」から「地域の健康を支える拠点」へと変革させます。特に、人口が多く、医療ニーズが高いエリアでは、その効果を実感していただきやすいと考えています。課題を抱えている自治体の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
4.導入事例
外来がん患者のフォローアップ
(2024年9月~2025年1月)
(※自治体導入事例ではなく、地域の病院様・薬局様との協働プロジェクト事例)
自治医科大学附属病院、聖隷浜松病院、浜松医療センター、埼玉医科大学国際医療センターなどの病院と、門前薬局(大手含め6法人)にて、外来がん薬物療法患者に対する有害事象モニタリングと薬薬連携(病院薬剤師と薬局薬剤師が情報を共有し、一貫した薬物療法を提供する体制)、早期介入の実証を行いました。
がん患者さんを対象に、抗がん剤の有害事象に関する質問を週に1回自動送信し、回答から得た患者さんの健康状態に関する情報(パーソナルヘルスレコード)を取得。回答内容から、設定した基準値以上のスコアが検出されたら医療従事者へアラートを通知し、適切なフォローアップにつなげることが目的です。

注釈:経済産業省 令和6年度ヘルスケア産業基盤高度化推進事業(医療機関におけるPHR利活用推進等に向けた実証調査事業)報告書より
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/r6_iryou_houkokusho.pdf
がん治療では、有害事象によって患者さんのQOLが低下しやすい傾向にありますが、「Pocket Musubi」を一部発展させたツールでフォローアップを実施した患者群は、フォローアップを受けなかったグループと比較してQOLの低下率が低く、改善傾向が見られました。治療に伴う不安などの有害事象をタイムリーに検知し、サポートを行うことで、患者さんの安心感などに寄与できたと考えています。
心不全患者のセルフケア行動のモニタリング
(2024年9月~2025年1月)
(※自治体導入事例ではなく、地域の病院様・薬局様との協働プロジェクト事例)
倉敷中央病院と地域の薬局(大手含め4法人)で、心不全の患者さんへのフォローアップと再入院の予防を目的とした実証実験を行いました。具体的には、心不全の患者さんに対して生活習慣や服薬状況に関する質問を週に1回自動送信し、回答結果をもとに適切なフォローアップにつなげるというものです。

注釈:経済産業省 令和6年度ヘルスケア産業基盤高度化推進事業(医療機関におけるPHR利活用推進等に向けた実証調査事業)報告書より
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/r6_iryou_houkokusho.pdf
その結果、「Pocket Musubi」で継続的にモニタリングした患者群では、30日および60日後の再入院者はいませんでした。(※)心不全は再増悪を起こしやすい疾患ですが、服薬管理や体調変化のモニタリングを通じて、悪化の兆候を早期に捉え、適切な医療介入を促すことで、患者さんの自宅での安定した生活をサポートする一助となる可能性が示されました。
※平均年齢:モニタリング群 66歳(倉敷中央病院を退院し、倉敷中央病院の薬剤師が4週間のモニタリングを実施した患者)、モニタリング未実施群 81歳(倉敷中央病院を通常通りに退院した患者)
退院後60日以内での再入院率を、モニタリング未実施群(n=164)、モニタリング群(n=18)で比較したもの
■患者さんからの声
『Pocket Musubi』の活用により、全回答数の約30%で、服薬期間中の問題をアラートとして検出できていることが利用データからわかりました。アラート内容の多くは、副作用の発見、そして薬の飲み方や保管方法の間違いの発覚です。
これらは患者さんの心理面にも、確実に良い影響をもたらしています。「家でも薬剤師の方に見守ってもらえている安心感があります」「小さな困りごとも相談しやすくなりました」という感謝や満足の声をいただいています。
5.導入費用・スケジュール
導入費用
応相談
「Pocket Musubi」は、どの自治体でも始められるサービスです。ぜひ一度ご相談ください。
スケジュール
規模や連携体制によって変動します。まずはお問い合わせいただき、地域の医療課題や導入規模に合わせて、最適なプランをご提案します。
6.メッセージ

株式会社カケハシ
代表取締役社長 中尾 豊 氏
「毎月、何千人という患者さんが救われている」
これは、実際に病院・薬局の方々や、ユーザーである患者さんから届く報告、感想から実感していることです。「Pocket Musubi」をはじめとする当社の取り組みが、単なる業務の効率化にとどまらず、患者さんの安心感や満足度を高め、治療の離脱を防いで、より適した治療への移行に寄与しています。手前味噌ではありますが、これは誰も困らない仕組みではないでしょうか。医療リソースがひっ迫する中でも、このように患者さんがより健康になる仕組みづくりの土台ができ始めたことに、社員一同、大きな手応えと喜びを感じています。
私たちのミッションは、医療の受け⼿と担い⼿、その両者の体験をアップデートし、医療をより良く、確かなものとして次世代につないでいくこと。この取り組みに関心を持ってくださる自治体の皆様がいらっしゃれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。それぞれの課題に対して真摯に向き合い、最適な策をご提案いたします。共に地域の医療を「しなやか」にしていきましょう。
株式会社カケハシ
https://www.kakehashi.life
Musubi サービスサイト
https://musubi.kakehashi.life/
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https://www.kakehashi.life/inquiry
