1.サービス名
石勝エクステリア 「樹木移植工法『TPM工法』」
2.サービス概要

株式会社石勝エクステリアは、江戸時代の石造職人「石屋の勝五郎」を起源に持つ、屋外空間のものづくり専門の造園会社です。「みどりとともに」という企業理念のもとで、人と自然が共生する「里山」のような豊かな環境づくりを追求しています。
最大の強みは、企画調査から設計、施工、管理運営までを一貫して手がけるトータル・エンジニアリング・システムです。都市を彩る商業施設やオフィスビル、住宅、公園、緑地、リゾート、ゴルフ場など、さまざまな場所で、利用者の皆様がやすらげる癒しの空間を創造しています。
なかでも、自治体の皆様から高い評価をいただいているのが、世界に数台しかない特殊機械を用いた「樹木移植技術(TPM工法)」。道路の拡張や駅前開発などを背景に、地域住民の思い入れの深い樹木を移植する必要がありますが、従来の工法では、移植時に枝を大幅に剪定しなければならず、樹形が大きく変わってしまうことが課題でした。しかし弊社の技術を用いれば、樹木の姿をそのままに抱え上げるようにして移動することができ、景観を損なわず、かつ移植後の枯死リスクを最小限に抑えることが可能です。
都市開発や防災対策が進む中で、地域住民に愛されてきた象徴的な樹木を「伐採」ではなく「継承」という形で守り抜く。私たちは、造園のプロフェッショナルとして、単なる緑化にとどまらない、地域のアイデンティティを次世代へ引き継ぐお手伝いをいたします。
3.自治体の対象者・課題
建設課、都市整備課、公園緑地課、地域振興課など
「道路拡幅や河川改修に伴い、歴史ある街路樹や公園のシンボルツリーを動かさなければならない」「住民から『思い出の木を切らないでほしい』という強い要望があるが、都市開発との両立が難しい」「移植後の樹木が枯れてしまうことを懸念している」「生物多様性を維持しながら、老朽化した公園のリニューアルを検討したい」といった、都市の利便性向上と景観・記憶の保持というジレンマを抱えているご担当者の方は、ぜひ一度ご相談ください。
4.導入事例
群馬県前橋市「前橋市松並木」(2011年竣工)

群馬県前橋市において、道路の拡幅工事が計画されましたが、そのルート上には地域住民に長年親しまれてきた歴史ある松並木が存在していました。近代的な都市インフラの整備が不可欠である一方、地元のシンボルであり、地域の誇りである景観を失うことは、住民のアイデンティティを損なうことにもなりかねないという課題がありました。
そこで、当社が持つ特殊機械を用いたTPM工法により、これらの松を「伐採」することなく、道路沿いの新たな位置へ移植する計画を提案。松は移植が非常に難しく、根を切ることで枯れるリスクが高い樹木ですが、独自の技術により、枝ぶりを大きく変えることなく、移植させることができました。
結果、道路の拡幅という都市開発の目的を達成しながら、歴史的な風景を維持することに成功。「樹木の引っ越し」とも呼べるこの取り組みは、地域住民の皆様からも「自分たちの記憶が残された」と高い評価をいただき、景観維持とインフラ整備の両立を象徴する事例となりました。
東京都大田区「下丸子高規格堤防サクラ」(2001年竣工)

東京都大田区では、多摩川沿いの下丸子地区において、洪水対策としての高規格堤防整備が急務となりました。しかし、堤防沿いには見事な桜並木があり、春には多くの市民が訪れる象徴的な場所。防災機能を高めるためには桜を撤去せざるを得ない状況でしたが、住民の愛着が深く、保全の道が模索されていました。
そこで当社のTPM工法を活用し、堤防の改修に合わせて、桜の樹木を別の場所へ移動させる大規模な移植プロジェクトを実施しました。桜は根の損傷に敏感な樹種ですが、専門の樹木医による診断と、特殊機械による丁寧な施工を組み合わせ、慎重に作業を進めました。
この結果、最新の防災機能を備えた堤防が完成するとともに、地域のシンボルである桜並木の再生に成功。生物多様性の観点からも、既存の生態系(野鳥や昆虫の拠り所)を維持することができ、安全と豊かな自然が共生する、新しい水辺空間のモデルケースとなりました。
5.導入費用・スケジュール
導入費用
移植する樹木のサイズ、本数、移動距離、および特殊機械の稼働日数によって変動しますが、基本的には、1日あたりの機械稼働費+輸送費+施工・養生費がかかります。具体的なお見積りは、現地の事前診断(樹木診断)のうえ詳細をご提示いたします。
スケジュール
植物の生理状態に合わせてスケジュールを立てる必要があります。たとえば、落葉樹の場合は休眠期である冬季(12月〜2月頃)が最適です。反対に、常緑樹の場合は、冬季は「風邪をひく(寒さで弱る)」リスクがあるため、春先や梅雨時などが適しています。そのため、工事予定の6か月〜1年前からのご相談を推奨します。
自治体様の予算化の段階から、樹木医を交えた最適な移植プランニングをサポートいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
6.メッセージ

株式会社石勝エクステリア
環境推進本部
環境DX推進部 環境DX推進課
川崎 鉄平 氏
私たちの生活の中には、さまざまな景観があります。これらは10年で創ることができますが、風景になるには100年、そして地域の風土として根付くには1000年の時間がかかります。私たち石勝エクステリアは、先人が積み上げてきたその時間を大切にし、次の1000年へ繋ぐことを使命としています。
現代の都市づくりにおいて、環境問題や社会課題への対応は避けて通れません。しかし、効率性だけを求めて一度失われた緑や地域の記憶を取り戻すには、また膨大な時間が必要です。私たちの持つ樹木移植工法は、単に木を動かすだけの手段ではなく、地域住民の皆様の心にある豊かさを守り、新しい時代の都市に命を吹き込むプロセスです。『こんな大きな木は動かせないだろう』『開発のためには諦めるしかない』と悩まれた際は、ぜひ一度私たちにご相談ください。
私たちが追求するのは、人と自然が共存できる「里山」、つまり人間の手が届かない「奥山」の手前につくられた二次的自然域。古来より人が手をかけることで形成・維持されてきた里山は、恒常的に生態系サービスが受けられる自立循環型のシステムであり、自然の恵みを最大限に活用するために日本人が考えた「しつらえ」と言えるでしょう。造園のリーディングカンパニーとして、自治体の皆様の街が持つ大切な価値を、未来へ残すお手伝いをさせていただきます。
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